第7話は、奈々の気持ちの浄化が主なテーマでしたね。
天然な紬の対抗馬としては、奈々はあまりに養殖すぎました。
紬の“まっすぐさ”が好きな想が、確信犯的にリュックのチャックを開けたり、音声通話ボタンを押したりする“かまってちゃん”女子を選ぶはずがないです。
第7話も詳しくつっこみますが、奈々に対しての当たりが強いので不快になりそうな方はお控えください。
この記事は、BBAスノ担が感想をはさみつつ書いた長文です。ネタバレだけ知りたい方はネタバレの要約部分のみどうぞ。
過去のネタバレあらすじ感想はこちら(第1話)(第2話)(第3話)(第5話)(第6話)
目次
- ▪️「silent(サイレント)」相関図
- ▪️「silent(サイレント)」第7話ネタバレ(超要約)
- 1.奈々の決意と紬の不安
- 2.紬と奈々の対話@カフェ
- 3.想と奈々の対話@図書館
- 4.前進する紬と想@紬の家
▪️「silent(サイレント)」相関図
▪️「silent(サイレント)」第7話ネタバレ(超要約)
想(目黒連)の気持ちが自分にないことを紬(川口春奈)の出現によってますます確信した奈々(夏帆)は、借りた本を想に返し自分の気持ちを清算しようする。
紬は奈々に、失聴前後の不安定な想を支えてくれていた感謝を伝える。
そんな天然の紬にほだされ、前話とは打って変わって別人格級の心の広さを見せる奈々。
想からも「奈々に手話教えてもらってよかった」等と言われ、奈々の気持ちは浄化。
一方、想が自分の前で声を出さないことに不安を覚える紬だったが、想なりの理由があるだろうと理解を示す。そんな紬を想はハグする。
超要約するとそんな感じ。さて、詳しく見ていきます。
1.奈々の決意と紬の不安
想への気持ちを清算する奈々
・第6話の最後のシーンの続き:想の目の前で電話に出る奈々。
2人は後方にいる紬の存在に気づくが、紬は踵を返してその場を離れる。
その直後に奈々も紬と反対方向へ進んで行く。
1人残された想が走って声をかけたのは、紬であった。
奈々は後ろを振り向き、想が紬に駆け寄る姿を確認する。
(これはショックだわね〜。でも自分を追わなかったので、これで諦めもつくでしょう。)
・ベンチに座る想と紬
(紬に比べ、全話を通して想の衣装がないがしろにされてる気がするのは気のせいかしら)
「奈々から昨日、聴者とろう者と中途失聴者みんな違うからわかりあえない」と言われ、ちょっとケンカになったと話す想。
考え込む紬に対して「青羽には関係ないから気にしないで。巻き込んでごめんね」と。
(紬は不安よね。でもまだ付き合ってるわけでもないしこの程度の打撃はやむなし。)
・想に借りていた本を全て返すため、想の家に来た奈々
想が偶然帰宅し、廊下で本の確認をする想。
・・・
奈々「想くんがすすめてくれる本、正直あんまり面白くなかった。想くんが好きっていうから好きなふりしてた。」見つめあう2人。
とっさに本で顔を隠す奈々。
想が本を取り、微笑む2人。
(ここで本を取るのがにくいねえ・・モテる男は取るんよ!わざと恥ずかしい顔を見ようとするのよ!想のキャラクター設定が完璧だわ。)
奈々「フラなくていいよ。フッた側って悪者みたいになるでしょ?勝手に好きになられただけなのに。想くんは今までもこれからもずっと友達。悪者になろうとしなくていい。大丈夫。またね。これ、持って帰らなきゃだった」と図書館の本のみ抜き出す。
(フッた側って悪者みたいになるかなあ?私は逆にこれは奈々が自分を守るための言葉だと思ったわ。頭で理解していても、決定的な台詞って最後の最後まで聞きたくないじゃない。フラれないってことは奈々の中でも永遠に美しい恋のまま終わるわけよね。ついでに言えば図書館の本ってわかってて絶対入れてたよね。リュックのチャックをわざと開ける用意周到な娘が、図書館のラベルと印字とブックフィルムを見落とすはずないもの!!)
毒親フラグ
・想の実家にて:母と妹の萌。
想が高校の時の友達と再び会い始めたことを快く思っていない母は、
「やっと静かに落ち着いた生活ができると思ったのに・・変に刺激がある人と関わらせたくない」と言い放つ。萌は「それはお母さんの自己満足だよ」とバッサリ。
(最も身近な人が差別しているという例のような。我が子が傷つくのを見たくない母の気持ちもわからないでもないけども。守っているフリして、我が子を一番“異質”扱いしているのは実はこの母。なぜ篠原涼子がこの役?と当初は思ったけど、視野が狭小で利己的な母親は申し訳ないけどぴったりだわ〜。改めて言うまでもなく、キャスティグが最高だわ!!)
声を出さない想に不安を覚える紬
・想の職場
「中途失聴者ってしゃべれないもんなの?」と、
かなり無神経に昭和のおじさんの代名詞みたいな人物(上司?)に言われ、戸惑う想。
・ファミレスにいる紬と想
「人と関わるのが嫌で今の仕事に落ち着いたのに、緊張して疲れた」と、先ほどの仕事での一件を手話で話す想。
紬は手話がわからず「もう一回言って」と言うが、「大丈夫、仕事の愚痴。」と首を横に振る想。
奈々のことを想に聞くと、「青羽は気にしなくていい」と言われてしまう紬。
(仕事の愚痴のくだりは、聴者同士ならコミュニケーションがとれていた所よね。聴者とろう者では、このようなすれ違いが日常茶飯事だろうことを物語っているわね。聴者とろう者の恋は、言語でのコミュニケーションの壁が取るに足らないくらいお互い惹かれ合うものがないと成立しないのかも。当然ながら単に“元サヤに戻ればよし”ってわけじゃないわね。)
・・・
紬「ずっと気になってたんだけど、声でしゃべらないの何で?・・・声出してって事じゃなくて、私が手話わかんない時、わざわざ繰り返したり文字打ったりめんどくさいかなって思って」
「この時間がもどかしいから声で話せよってこと?」とスマホ画面の文字を見せる想。
否定する紬。
「声が好きなんだもんね」と打って見せるのをやめる想。
想「手話があれば十分ってだけ。奈々としか話さないから声が必要ないってだけ」
紬「そっかわかった。もっと手話わかるように頑張るね。ごめんね。」
(けなげやん・・けなげやん紬!紬が叩かれているようだが、奈々にはこのけなげさの100分の1もないと思うわ。)
と、ここでファミレスの店員がど派手にお皿を割る。
驚いた表情をした紬は、想に「なんでもない」と説明。
皿の破片を掃除している店員を見て何が起きたか察する想。
(嗚呼あの頃わかちあえた言葉がもう使えない。「なんでもない」ことが話せない。これが言語の壁。しかし丁寧な脚本ねっ!!!この脚本のすごいところは想像力なのよ!!綿密な取材なのかもしれないけど、すくい取る場面のセンスが秀逸ね!!)
・真子の家で飲む紬。
湊斗から真子に野暮用で電話がきて、流れで湊斗と話すことになった紬。想が声で話すことがあるかを湊斗に聞く。
(しれっと元カレに相談するあたりやはり天然よね。世間がイラッとするのもちょっとわかる。しかしこの顔面だから許されてしまうってのもある。)
「スマホに文字打ってくれることが多いけど、名前は呼ばれたことがある」と湊斗から聞いてショックを隠せない紬。
「奈々さんは声出さなくていい相手だから、心開けるってのもあるかもね」と惑わしつつも、「話したくないのは理由があるのかも。顔見て話せば大丈夫だよ。」とフォローする湊斗。
(えーっと、湊斗は優しさの無敵艦隊てことでオーケー!?戦が終わっても紬に優しさを砲撃し続けてるのね!!フィリップ二世もびっくりだよ!!)
2.紬と奈々の対話@カフェ
(キャストの中で誰よりも手話を必死に練習したのって、実は夏帆なのでは。先天性難聴ってことは手話が熟練してないとだめよね。夏帆の演技力はもっと評価されても良いと思うけどな〜。1年ほど前に再鑑賞して、つくづく“天然コケッコーを観ないのは人生の損失”だと思ったっけ。BBA世代はあまりのエモさに軽い脳震盪を起こすと思う。)
・想に連絡先を聞き、カフェで奈々と会うことになった紬
想から、
・奈々に出会わなかったら生きてこれなかった
・音がなくなっても悲しいだけではなかったのは奈々がいてくれたから
という事を聞き、今の想がいるのは奈々のおかげなので、どうしても感謝を伝えたかったと一気に手話で話す紬。
(かの岡本太郎の養子で実質的妻の敏子女史はその著作で、「(好きな男と)一度でも心が触れ合えたなら死んでもいい」というようなことを言ってたわね。付き合ったり結婚したりするだけが全てではないし、そうであっても薄い関係性であることはよくある。奈々は想にとってかけがえのない人物であり、好きな人にそんな風に思ってもらえるって素ん晴らしいことだと思うけどな。自分の人生に彩りを添えた人物として、奈々は想の中で永遠に残っていくわけよね。ええやん!ただ「出会わなかったら生きてこれなかった」云々は、奈々も想の口から聞きたかっただろうよ。。)
紬の天然ぶりに養殖では太刀打ちできないと悟ったのか、そもそも負けを覚悟していたのか、戦闘力ゼロの奈々。
「手話へたくそだね。便利なものいっぱいあるけど、上達したいならとにかく手話で話すようにしたらいい。想くんとたくさん話したほうがいいよ。」
とアドバイスまでする始末。
(6話で「プレゼント使い回された」と憤慨してカフェ代を押し付けた人物とは思えぬしおらしさ。どうした奈々!!!アマゾネス〜。ここで終わるのか。)
席を立つ奈々に、「あっ、その本、佐倉くんよく読んでます。奈々さんのおすすめですか?」と声をかける紬。
奈々「読んだことある?」
紬「ちょっと読んでみたんですけど、私には難しかったです」
奈々「私も」とはにかむ2人。
(えええ?奈々ちゃーーん、どうしたのいきなり。ビリーミリガン並みに別人格になってる気がするけど?あーたは①わざとリュックのチャックを開けて好きな男に「何かをしてもらう」あざとさと強欲さを持ち合わせ、②他人の落し物を「届けなくて良い!」と独断即決する冷徹さと、③想に言葉の暴力を浴びせる攻撃性と、④彼女でもないのに紬を待ち伏せしたあげく暴言を吐きさらにカフェ代まで押し付ける、という我欲女王のはずよっ!当選した政治家並みの豹変ぶりよっ!)
ちなみに、2人が難しかった本はこちらのようね。
3.想と奈々の対話@図書館
・図書館で想を発見する奈々
3〜4歳の男の子が本棚の上方を指し「あれとって」と想に言っている。
どの本かわからず、(少し逡巡したあと)男の子自身で本が取れるよう、抱き上げる想。男の子も目当ての本を手にとって満足。
(これは全めめ担へのサービスシーンよね??現実的に児童書(昆虫のひみつ)はあんなに高い位置にないのだけど、そこを突っ込むのは無粋というもの。演出にめめ担がいると理解してよろしいのかしら。めめ×子どもって、愛らしいを通り越して神々しいのよ。神なの!?喜んで崇拝しますけども!!)
そのやりとりの一部始終をみていた奈々。
(おお神よ!!やっぱり私が恋した人は人間的にも素晴らしい人だった!!この恋は実らなかったけど間違いじゃなかった。私の片恋万歳!って認識するシーンだったのかしら)
・・・
「青羽と話した?」と想に聞かれ、
「この8年、どれだけ想くんのこと心配してたかって熱弁された。」
「下手くそな手話で一生懸命話してくれた。気持ちを伝えようって必死になってる姿っていいね。」
「すごく愛おしい。まっすぐにその人の言葉が自分にだけ飛んでくる。想くんもあの子と話してるとそんな気持ちなんだろうなって思った。この前プレゼント使い回された気分って言っちゃった。私が想くんに教えた手話があの子に伝わっていくの。でも今は、おすそ分けしたって気持ち。あげて良かったって気持ち」
などと伝える奈々。
(いや本当にすごい良いシーンなんだけどね。奈々の豹変ぶりがBBAは気になるわけよ。どうしてこうなった!?)
・・・
想「奈々に手話教えてもらって本当に良かったって思ってる。」
奈々「想くんのために教えたんじゃない。私と話して欲しかっただけ。私の自己満足だよ。だからこうやって手話で話せて満足。お互い耳が聞こえてて声で話すのもちょっと夢だったけどね。」
想「たまに夢に見ることがあって。奈々も俺も耳が聞こえて電話したりお互い両手に荷物抱えて声で話したり。多分、奈々の顔とか性格でこんな声かなってイメージできるんだと思う。夢で話すときはその奈々の声が聞こえる。起きるともう、どんな声かよく覚えてないんだけど」
奈々「よかった。私も似たような夢をよく見るけど、音がないから想くんの夢の方でちゃんと声出てるならよかった。私にも想くんの声、聞こえてるならよかった。」
想「奈々、声でもすごいよくしゃべるよ。」
奈々「そんな気がする」2人の笑い声
シーーーと子供に言われる。怒られる、と笑い合うふたり。
(残酷やで想。こりゃ忘れられんわ・・・ますます好きになるでしょ。そんでこのビジュアル。)
ヒゲダン。
このメイキングシーンめちゃ好き。
◤#silentメイキング◢
— 「silent」川口春奈×目黒蓮(Snow Man)❄️毎週木曜よる10時OA 木10ドラマ公式❄️ (@silent_fujitv) 2022年11月19日
7話、図書館での想と奈々が男の子に怒られてしまうシーン。
すっかり打ち解けている #夏帆 さんと子役の #市野叶 くんを見守る #目黒蓮 さんです❕ pic.twitter.com/xwLvyd978V
4.前進する紬と想@紬の家
・仕事終わりに待ち合わせをする二人
本を読みながら待っている想に、「高校生の時の作文がまだ家にあるけど読みに来る?」と言う紬。「行こうかな」とつぶやく想。
(はい。見目麗しすぎてお布施を差し出したい。)
・手話教室の看板を凝視する奈々
「ご興味ありますか?手話」と話しかける手話講師の春尾は、奈々を見て瞬時に固まる。久しぶり、と言い合う2人。
・紬の家に来た紬と想(光は不在らしい)
ソファに座る二人
想「最近覚えた手話教えて」
紬「最近?うーん、片思い」
想「覚えなくていいよ」
紬「だよね。あっ作文作文」と立ち上がる紬の手をつかむ想。
紬を座らせて、からの「どうした?と」紬。
(ためて)声を出そうとする想に
「いい!大丈夫。しゃべんなくていいよ。ごめん。この前、無神経なこと言ったから。違うから。声好きだったけど、それはホント好きだけど、でも、声以外も好きだから。だから大丈夫。無理にしゃべんなくていいよ。喋んなくても好きだから大丈夫」
涙を流す想。
紬「好きとか言っちゃったけど、手話してないし、セーフ。訳すね。ちょっと手を話していただいて・・・」とここで想からハグ!!
紬「ん?伝わった?伝わってる?」
想の背中に腕をまわし、抱き合う二人。
紬「うん、伝わったね。」
(これってもう付き合ってるのよね!?あああああ、なんか初めてラストが幸せな気持ちで終わってる。BBA的には紬の共感が得られてないのがイマイチわかりません。明るくてええ子やん・・!!そら想と再会したら生きとし生けるものはすべからくこっちに乗り換えるでしょうよ。)
晴れて2人の間に、想の母親以外の物理的な障がいはなくなった。次回からは精神的な障がいが焦点になるのかしら。
BBAは未だ8話も観れてません。早く追いつきたい・・!!
読んでいただきありがとうございました。
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